環境設定について・・

 新年度が始まり、進級・進学で不安と期待の時期は過ぎ、それぞれの環境に対していろいろと反応がでてくる頃ではありませんか?

子どもたちは、1日の中で多くの時間を園や学校など様々な環境の中で過ごしています。新しい先生方が、お子さんの凸凹に配慮した環境を整えて頂いていることを切に願います。

  くるみラボでは、環境を整えることで、子どもたちの不要な刺激を避け、療育に集中できるように取組んでいます。 どの様な理由で、どの様な環境設定に取組んでいるのか一例ですが、ご紹介します。 

環境には

①部屋・・・ くるみラボには個別療育を取組む部屋が2部屋あります。みどりのお部屋には窓があり自然光を感じることができます。きいろのお部屋には、窓がなく音を通しにくいです。

②机といす・・・ 幼児期、低学年(年長~小学校2年生)、中学年(小学校3~4年生)、高学年(小学校5年生~)用があります。椅子に着座した際に足が床につかない、机の高さが合わないなどを減らすことで姿勢の崩れ防止や集中力を維持し、学習を積みかさねていけることにつながります。例えば、板書の際や文字を書く際に視線を上下左右に移動させます。上下移動した場合に姿勢が崩れないように体型に応じた机と椅子のサイズが望まれます。

③温度・・・ 発汗作用が上手く機能してない、感覚過敏から好む生地や首や手首のしめつけないのものしか着用できない、聴覚過敏からパーカーのフードを被り周りの音を聞こえずらくするなど、外気温と洋服の選択がマッチングしていないこともあります。エアコンでお子さんに合った温度に調整します。

④配置・・・ 小学生からは対面での授業となるため、対面で行う療育で練習をおこなっていきますが、お子さまの現在の状態に合わせた配置からまずは行っています。気になって集中できない、離席が頻回にある、不安が強くスタッフがお隣で関わった方が良いお子さま、まだ椅子にすわれないお子様など、机の位置、教材を置く位置、椅子の位置、スタッフの位置など一人一人のお子様に合わせた環境での療育を行い、就学への準備を行っています。

⑤見通し・・・ 今日の流れの見通し、療育内容の見通し、活動の見通しなどなにをいつまでどこでするのか、お子さまが見通しを持ち行動できるようにしております。  等があります。  引き続き、一人ひとりにあわせた個別化した環境設定、構造化のアイデア、手だて、にて療育を積み重ねていきます。