生活訓練始めました。

子どもが成長したと実感するときは、どんなときでしょうか?

例えば、登園・登校準備で考えてみましょう。

①自分で起きる→②トイレ→③歯磨き→④顔を洗う→⑤寝ぐせをなおす→⑥制服に着替える→⑦ご飯を食べる→⑧口の周りを拭く→⑨バックやランドセル自分で準備する→➉登園・登校時間までに全てを終わらせる。

ご家庭によって順番は違うと思いますが、この10個の工程の中で、一人でできる事が増えてくると「成長」を実感することが多いのではないかと思います。中には、一人でこの10個の工程が全部できないと「成長」したと感じられない方もいるかもしれません。

これまで、生活訓練を取組む福祉サービスは短期入所(お泊り)でしかできないと感じていました。

(近隣で知る限り児童発達や放課後等デイサービスで取組んでいる事業所を知りません。)

しかし、短期入所で児童を受け入れている事業所は多くなく

コロナ渦では利用をお断りされている現状もあります。

その様な中でも

・年長になるとお泊り保育

・小学校5年生では宿泊体験

・6年生では修学旅行

と社会生活の場では、年齢に応じた生活の自立が求められます。

しかし、生活の自立はいきなりできるわけではありません。

自立に向けての練習期間が必要です。ですが、それを学ぶ場は自宅以外にないのが現状です。

くるみラボでは、これまで集団生活(園や学校)を前提に『療育』に取組んできました。

また、集団生活にも、生活の自立スキルは必要不可欠であると考えています。

そこで、生活の自立と集団生活は両輪と考え、生活を前提とした『生活訓練』を開始します。

生活訓練の内容としましては

【調理】  〇食器洗い・拭き 〇ご飯を炊く

【入浴】  〇洗髪  〇洗体  〇洗顔  〇体を拭く、〇髪を乾かす 〇服の着脱

【更衣】  〇着替え(制服⇔体操服、制服⇔私服、私服⇔パジャマ) 〇衣類たたみ 〇洗濯物干し

【整容】  〇歯磨き 〇髪をとく 〇髪を結ぶ

等々を考えています。

また、生活訓練ではご自宅での練習・協力も必要になります。

お子さんの体の使い方、具体的な声掛けの仕方など職員よりお伝えさせて頂きます。

生活の自立に向けて、ご自宅でも同じ取組み方で練習実践して欲しいと思います。

その際にご両親の気持ちとして大事にして欲しい事があります。

「やれるところは自分で」と考えて欲しいのです。

最初の事例でも書きました、登園・登校準備についてのようにまとめにしがちな動作も、

工程を分解してみるとたくさんの自立スキル、要素が含まれています。

ぜび、行程を分解して考えて、できたところで必ず目を見て褒めて欲しいのです。

特に苦手な工程は褒めてあげてください。そうすることで、自分でやってみようと意欲を持ち、積極的に自立に向けて行動ができるようになります。その過程で1個しかできなかったことが、10個できるようになるのです。

生活動作は

「そのうちできるようになる」ではなく、何をできるようになるか目標設定を行い取組んでいきます。

生活での成長を感じられるよう、年齢相応の「自立」を目指していきます。