これまでの療育・・・
早いもので開設から一年とちょっと経ちました。
一年を振り返ってみると様々なお子様と関わらせていただき私たちも成長させていただきました。
保育圓や幼稚園から小学生になったお子様、進級したお子様、小学生から中学生へなったお子様など年齢に応じての保護者様のニーズは様々でしたが、スタッフ一同お子様の成長をとても実感しております。
今回は一年間療育の希望があった内容を年齢別にご紹介したいと思います。
●年少
・言葉(単語言えない)、低緊張(自分の体を支える筋肉が弱い)で椅子から落ちる、道具操作不可。
・姿勢が崩れ学習に影響がある。
・はさみが上手く使えない
・数唱と指差しが合わないため個数概念が定着しない
・指示が通らない。
・指先の力が弱い
・席にじっとすわっていられない
・お話を聞くのが苦手
●年中
・姿勢が崩れ学習に影響がある。
・はさみが上手く使えない
・数唱と指差しが合わないため個数概念が定着しない
・順番を待つことが苦手
・指示が通らない。
・単語のみの会話しかできない。
・お箸操作を上達させてほしい
・席にじっとすわっていられない
・お話を聞くのが苦手
●年長
・三角やひし形の図形模写ができない。
・姿勢が崩れ学習に影響がある。
・ひらがなが読めない
・勝ち負けにこだわる
・指示が通らない。
・数唱と指差しが合わないため個数概念が定着しない
・順番を待つことが苦手
・お箸操作を上達させてほしい
・席にじっとすわっていられない
・お話を聞くのが苦手
●小学生(低学年)
・はさみが上手く使えない
・お箸操作を上達させてほしい
・音読が苦手。
・板書が苦手。
・ひらがなが読めない。
・数唱と指差しが合わないため個数概念が定着しない
・勝ち負けにこだわる
・ひらがなが書けない
・ひらがな、数字が鏡文字になる
・力加減の調整が苦手。書字、道具操作に影響あり。
・足し算が苦手で数が大きくなると難しい。
・繰り返しが苦手でかけ算が覚えられない。
・漢字が覚えられない。
・文脈の理解ができない。
・順序だてることが苦手で説明ができずトラブルになる
・時間を逆算した行動ができない
・他害行動がある。(言語発達遅滞)
・感情のコントロールができないため癇癪で家族が疲弊する
・気持ちの切り替えが出来ないためやめられない。
・小学校にいく目的が見いだせない
・兄が不登校だが、下の子には学校に行って欲しい。
・生活力(お金の計算、文字の獲得、生活リズム)を身につけて欲しい。
・時計が読めない
・お店の物をポケットにいれる。
・危ない場所で遊んだり危険認識が低い。
●小学生(高学年)
・ひらがなの読み書きを習得できていない。
・漢字の読み書きが苦手で正しく書くことができない
・時計が読めない
・時間を逆算した行動ができない
・他害行動がある。
・生活力(お金の計算、文字の獲得、生活リズム)を身につけて欲しい。
・現在は不登校だが、中学校へ進学する際は学校へいってほしい
●中学生
・時間を逆算した行動ができない
・生活力(お金の計算、文字の獲得、生活リズム)を身につけて欲しい。
・体の使い方を上手になってもらいたい
・お友達との関わり方を学んでほしい
・会話の内容がずれるためコミュニケーション力をつけてほしい
・板書や読み書きが苦手。
・本児が家族に言えないことをきいてほしい。
くるみラボでは、個別療育教材を作成するにあたり以下のように考えて、課題をつくっています。
- 個別教材
お子様の凸凹、発達段階に合わせ、個別に療育教材を作成しています。お子様の現時点の発達/理解のレベルを評価し、まずはお子さまが自信を持って取り組める教材の提供を行います。そして、今後獲得すべき課題の目標をたてながら、少しずつ課題の内容をレベルアップすることで、苦手意識を持たない教材を作成するようにしています。
- 総合的支援
お子様の凸凹に合わせて、①知的の発達【記憶、言語、書字(ひらがな、数字、漢字)、読解力(文章、指示理解)、時計理解など】、②日常生活能力の発達【(手先操作(鉛筆、ハサミなど)、視覚認知、体の使い方、身辺自立(箸、ボタンなど)、買い物(金銭理解)など】、③社会性【対人コミュニケーション、社会的な判断(ルール理解)、場面に応じた行動】など総合的な療育をおこなっています。
- ことばを育てる
言葉が話せるようになるには、身体の基礎能力(体の使い方、感覚統合)が必要不可欠であり、様々な視点からのアプローチすることが、言葉を育てることにつながります。①体幹、バランス、感覚(視覚、聴覚、触覚、固有感覚、前庭感覚など)、②理解、③単語、④2~3語文、⑤助詞の獲得とつながり、指示理解ができるようになります。くるみラボでは言葉が話せるようになる土台作りにも力を入れています。
- タイムリーに取り組む
日常生活での困りごと(トイレ問題、友達・家族とのトラブル、癇癪など)や、犯罪や命の危険に関わることは、相談していただければ、すぐに継続課題を変更して取組み、早期の問題解決に取り組みます。
- 関係機関との連携
お子様が日中過ごしている幼稚園・保育園や学校へ訪問支援員(作業療法士)が訪問し、教諭や保護者さまが気づかない苦手な所を専門的視点でキャッチし、その情報を個別療育で取組みます。また、個別療育で取組んでいる内容を園や学校にお伝えすることで、お子さまの戸惑いや獲得までの時間を短縮します。相談支援専門員の方へは定期的に状況をお伝えし今後の見立て(必要な福祉サービスの調整)をスムーズにおこなえるようにします。
発達に問題を抱えたお子様は症状にも困難さにも一人ひとり差があり、一人一人の個別プログラムを作成しマンツーマンでしっかりとお子様と関わること、実際の集団生活でのお子様の様子を園や学校に訪問させて頂き先生や保護者様と連携させていただくことでタイムリーに支援ができることを当事業所の強みとしています。
お子様の成長を願い送迎をして療育へ通ってくださる保護者様の期待に応えられるように、お子様の自主性・意欲を高め“できた”の笑顔を増やしていくために、療育の質を高め私たちも成長し続けていきます。
また悩み・不安を抱えた保護者様・・一人で悩まずにまずはお気軽にお電話ください。見学・相談は随時承っております。