小集団療育について

個別療育型支援事業所くるみ でのデメリットの一つである、『他児との関わり』。

個別療育の中では、保護者様からお聞きする園や学校、家庭の情報から『他者との関わり』を机上課題(ソーシャルスキルトレーニング、ルール遊び、やりとり等)で取組んでいます。

しかし、

◆机上課題で学んだことを実践場面で活かすことができているのか?

◆『他者との関わり』の中で、他にも課題はないのか?

それを知ることができませんでした。

(※保育所等訪問事業契約者は、実際に園や小学校に訪問し、課題をキャッチします)

そこで令和4年7月から、定期的に小集団療育で『他者との関わり』に取り組んできました。

取組む中で他にも、小集団の目的があると気づきました。

〇相互作用の促進

小集団での活動から相互作用を促進します。参加者同士が顔を合わせ、交流を深めることで、相手の考え方や感情について意識が向きやすくなり、他者理解を深めることができます。

〇コミュニケーションスキルの向上

小集団での活動からコミュニケーションを向上させます。相手を理解し、自分の気持ちや意見を表現する能力を養うことができます。また、他者と協力して作り上げることで、協力して目標を達成する能力も養われます。

〇個人的な成長

小集団での活動から個人的な成長を促進することができます。 他のメンバーと協力することで、自分自身の得意や苦手を知ることができます。また、競争心や挑戦意欲が増すことにより、新しい経験や成長に繋がることができます。

〇承認や信頼の構築

小集団での活動から参加者同士の承認や信頼を構築することができます。共通の目標に向けて協力することで、お互いに良い印象を持つようになります。相手を信頼する気持ち、尊敬する気持ちなどが養われることで、人間関係の構築スキルを身につけることができます。

以上のように、小集団での活動は、他者交流を促進し、コミュニケーションスキルを向上させ、個人的な成長を促進し、承認や信頼の構築に役立ちます。

前回の企画では

保護者参加型の「みんなであそぼう」を企画し、体育館を貸し切り取組みました。

保護者の方には感覚統合について説明し、お子さんの動きから、何が苦手でどの様な工夫が必要かお伝えさせて頂きました。

直近の企画では

「交通ルールとお買い物」を企画しています。

自宅から小学校までの登下校時に必要な交通ルールを活動の中で再認識してもらう。

実際に買いたいお菓子を選び、所持金から支払いをすることの学習に取組みます。

引き続き、小集団での活動を企画し、1対1ではみられない一面を把握し、小集団で得た情報を個別療育で取組んでいきたいと思っています。そうすることによって、集団の中や日々の生活の中で、自分らしく活動できるサポートをしたいと考えています。

将来的には、独立した事業とし『小集団療育型支援事業所 みるく』を考えています。