学習障害(LD)について・・

寒くなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

誰にでも得意不得意はありますが、特定の学習の分野だけ苦手の差が大きい場合に学習障害(LD)と診断されます。日常の暮らしでは何の問題もなく過ごしているので、小学校にあがるまでまわりの大人が気づかないというケースもあります。

学習障害(LD)には、知的発達の遅れはないのに、小学校の授業で内容の理解ができないといった症状が特徴的です。苦手さは大きく分けて3タイプに分類されています。どれかひとつの障害ということもあれば複数の問題がある場合もあります。では、3つの症状を見ていきましょう。

・読字障害(ディスレクシア)の症状

文字を読むという能力に偏りがあります。学校で音読をするときにどこを読んでいるのか分からなくなってしまったり、似たような文字の違いが理解できなかったりします。文字を見ると頭が痛いなどという子もいます。文字自体が分からない場合もあれば、文字は理解できても文章が入ってこないこともあるので、その子によって症状は異なります。

・書字障害(ディスグラフィア)の症状

文字を書くことが苦手な障害です。見本と同じ文字を書こうとしても鏡字になってしまったりします。また、黒板に先生が文字を書いて写す作業が難しいことも。短い字が書けても作文となると書けないという子もいます。書くことが苦手と言っても幅広い症状ですので見逃さないでください。

・算数障害(ディスカリキュア)の症状

国語などの他の勉強は問題がなくても、算数の計算だけができないという障害です。数の大小の意味が理解できず、指を使わなければ答えが出せない子もいます。

学習障害(LD)のお子さんの苦手なこと、得意なことについて・・

●苦手なこと

読む・書く・話す・聞く・計算する、という基本の理解のいずれかが難しい。

●得意なこと

日常生活を送る面では問題がない。障害以外の学習はできる。

子どもを伸ばす接し方

まずは、お子さんの何が具体的に苦手ということを保護者や小学校の先生、放課後等デイサービスがしっかり把握してあげることが大切です。

学習障害(LD)の場合では、学校の一般的な教育の仕方では理解が進まないこともあります。

分からないことを無理に教え込んだり、叱ったりしては自己肯定感が低くなってしまいます。そのお子さんのペースで症状を見ながら少しづつ理解を深めていければと思います。

次回はADHDについて・・